2008年02月11日

一般的症状

一般的症状

主な症状は、くしゃみ鼻水鼻づまり目のかゆみとされ、一般に花粉症の4大症状と呼ばれる。(耳鼻科領域においては、目のかゆみを除外したものを3大症状と呼んでいる)。


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2007年03月02日

花粉症の症状 2

一連の症状によって、睡眠不足集中力欠如イライラ感食欲不振等も生じてくる。うつなど心理的影響を呈する場合もある。鼻詰まりによってにおいがわからなくなることや、口呼吸をするためが障害されることも多い。後鼻漏と呼ばれるに流れる鼻汁により喉がいがいがする、が出るなどのこともある。不適切にコンタクトレンズを使用している場合、巨大乳頭結膜炎などにもなり得る。とくに小児の場合、かゆみなどからをいじることが多く、鼻血の原因になることも少なからずある。これらは二次的な症状である。

こうした一次的および二次的症状により、バイタリティー(生命力)は大きく低下し、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)は障害される。とくにQOLに大きく影響するのは鼻詰まりである。


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2007年02月08日

花粉症の症状

花粉症の症状

主な症状は、くしゃみ鼻水鼻づまり目のかゆみとされ、一般に花粉症の4大症状と呼ばれる。

しかし、ほかにも多様な症状があり、目の異物感流涙目やにかゆみ痛みなどもよくみられる。耳の奥のかゆみ頭痛頭重感微熱だるさなどの全身症状を呈する場合もある。口から入った花粉花粉を含んだ鼻水を飲み込むことにより、消化器症状が出る場合もある。の周りやの下、首筋などによくみられる炎症などの皮膚症状は、花粉症皮膚炎と呼ばれることもある。

目症状を呈している患者のうち、4人に1人は目症状のみであるとの報告もある。このように典型的ではない症状を呈する患者の診断はややむずかしくなる。
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2007年02月07日

花粉症 都市化と花粉症

都市化と花粉症

1983年から1985年にかけての児童のアレルギー性鼻炎の疫学調査によって、都市化が進んでいる地域ほど患児が多いという結果が得られたことがある。1996年のスギ花粉症の有病率の調査でも、山村より都市部のほうが高いという結果が出ている。

他にも、山村などの郊外より都市部のほうが花粉症の発症者数が多く、また、山村部では感作率が高くとも発症者はそう多くないなどの調査結果もあるが、サンプルが少ないうえに、その原因をさぐるためのより深い研究などはなされていない。上記、あきる野市と大田区の比較(これにおける83年と85年という、調査年の違うデータをもとに「都市部のほうが多い」との論が展開されたこともある)でもわかるように、郊外のほうが花粉症有病率が高いというデータもあるなど一定しておらず、未だ評価は定まってはいない。

1987年と1992年に行われた名古屋市内と恵那郡での比較では、農村部といってよい恵那郡のほうが有症率が高かった。大阪市内、大阪府下、宮崎県下の小学校児童の比較でも、大阪市内が抗体陽性率がいちばん低かったなどの調査もある。

同一地域で考えれば、都市化が進むと患者が多くなる傾向は認められてはいる。それは土の地面が少なくなり、いったんコンクリートやアスファルト面に落ちた花粉が蓄積し、それが二次飛散することによって花粉への曝露が増え、発症者の増加や症状の悪化がおきたと考えても説明がつく。また、交通量が多いところは、車の通行によって路面の花粉が巻き上げられ、空中花粉数が多くなるという説も提唱されている。ビル風などの影響もあると考えられている。都市のヒートアイランド化や砂漠化(低湿度化)によって花粉や粉塵が飛散しやすくなっているとの指摘もある。ヒートアイランド化によっておきる上昇気流は、低層では周囲の花粉を都市部に吸い込む効果をもたらすとの見方もある。

ただし、こうしたメカニズムは、多くは確実には実証されてはいない。また、地域差や経年変化を解釈する場合、一般に郊外ほど都市化の波が遅れてやってくること、花粉量そのものの変化や患者数は累積するという点、近年は地域・地方ごとの生活レベルや環境の差が小さくなっていることもあって、こうした調査結果から一定の結論を導くことはむずかしい。さらにいえば、花粉飛散数の調査というのはいくつかの手法があり、特定の装置に落下・付着した花粉数を測定しても、それはいつまでも空中を漂い続ける花粉を測定していることにはならないことや、ビルの屋上などでの計測は、必ずしも市民が生活している環境中の花粉を測定していることにはならないことにも注意が必要である。

一般によくいわれるのが、都市部における排気ガス等による大気汚染との関連である。しかし、それを明確に示す疫学調査の結果はない。国立環境研究所による調査(1993~1995年)や東京都による調査(2003年)、環境省による調査(2003年)でも、花粉症と地域や場所ごとの大気汚染との関わりを示す結果は得られず、居住地域の花粉飛散数の影響を受けることのみが結論されている(東京都による個人の追跡調査によれば、花粉症患者のほうがそうでない人よりも多量の花粉をあびていた)。千葉等における調査(2002年)で、症状によりわずかながら関連が示唆される結果が得られたことはあるが、総合的にみると、やはり統計的に有意な関連はみられないと結論された。

こうしたスギ花粉症と大気汚染との関連を示唆した論文は、花粉症が社会問題化したころにいくつか出されたが、その論旨によれば必ずしも大気汚染が原因とは断定できない。すなわち、上記の交通量によるという解釈のように、異なる説明ができるからである。さらに、そうした論文データのひとつに捏造があったことも、ある耳鼻咽喉科医師の執拗な追及によって明らかとなっている。

ちなみに、スギ林に道路が通じた場合、それに面した部分のスギは日当たりがよくなって花粉を多く発生させる。よって、その周辺で花粉症患者が多くなったとしても、排ガスや交通量のみの影響を考えるだけでは不充分である。
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2007年02月06日

花粉症 花粉飛散量

花粉飛散

スギ花粉の観測が始まったのは1965年、神奈川県相模原でのことだが、現在の花粉量は当時の2~3倍程度となっている。スギ花粉症が社会問題化したころである1982年の飛散量は1965年の約4倍に達した。発症者が増えた原因の第一は、花粉飛散量が増え、それに曝露された者が増えたためであることは明らかである(上記の地域別有症率との相関もこれを支持する)。

飛散量の増加の原因は、戦後、建材および治水・治山の目的で全国に広くスギが植林され、それらが1960年代後半より花粉生産力の強い樹齢30年程度に達し始めたためである。そうした花粉生産量の多いスギ林の面積は増え続けている(社会的側面の項を参照)。

スギ花粉はおよそ25~35マイクロメートルというサイズで、風に乗って遠距離を飛散する。10キロメートル以上、ときには300キロメートル以上も離れた場所から飛んでくることが知られている。だが、地形などによって空中花粉数は異なってくる。たとえば関東平野は周囲を山地に囲まれているため、どちらから風が吹いても大量の花粉が飛散してくるといわれている。片側が海に面している地域であれば、原則的には海風のときは花粉は飛散してこない。

近年では飛散期間の長期化の指摘もある。これは、やや遅れて植林されたり、成長が遅れていた標高の高い地域のスギの開花が、平地での開花に引き続いておこるためと考えられている。温暖化によって、飛散開始が早まっている傾向があるとの指摘もある。

スギに遅れて植林が広まったヒノキも、スギ同様に花粉生産力が強まった樹齢に次々と達している。ヒノキの開花期はスギより遅れるものの、やや重なるため、患者が症状を呈する期間も長引く傾向がある(後述のようにスギ花粉症患者のかなりはヒノキ花粉にも反応する)。

ヒノキは関東以西(中部~関西)に多く植えられたといわれるが、その地域では、関東などとは違う系統のスギが多く植えられたという指摘もある。それは樹齢30年ごろから多く花粉を飛ばす早生品種ではなく、樹齢50年ごろから多く花粉を飛ばす晩生品種といわれており、それが真実であれば関東以西ではヒノキのみならずスギ花粉もさらに増加する心配がある。また、品種によって花粉生産量が大きく異なり、たとえば九州のスギは花粉が少ないことなどが知られている。

スギの着花量は夏の天候に左右される。しかし、必ずしもそればかりの影響のみにては決まらず、果樹などにおいて表作・裏作があるのと同様に、飛散量は1年おきに増減を繰り返すか、2~3年で増減を繰り返すパターンがよくみられる。ただし、それに当てはまらない場合もあり、たとえば関東地方における2000年から2003年における、4年連続の大飛散のようなこともある。

近年においては、1995年および2005年が記録すべき大量飛散の年であった。

こうした大量飛散の翌年は、たとえ飛散量がある程度少なくとも、症状が軽くてすむ患者ばかりではないことが知られている。病院への受診者数なども、飛散量から予測されるよりも多い傾向がある。大量飛散により重症化し、過敏性が高まったまま翌シーズンを迎える患者が多いためと考えられている。

林業におけるスギ伐採量の見通しや地球温暖化など気象の影響を考慮すると、ゆるやかではあるが今後も花粉飛散量は増え続けると考えられている。村山による予測によれば、2050年には現在の1.7倍(最近1.61倍という数字も出された)まで花粉量が増え、患者数も1.4倍になるだろうと見積もられている。

シーズン前には平年に比較して飛散量が多いか少ないかの予測も出されるが、平年とは過去10年平均であり、その平均値そのものが増加し続けているため、予測値の解釈には注意が必要である。たとえば2006年現在で「平年の60%の飛散量」と言った場合、それは10年前の平均値とほぼ等しい。

また、「飛散開始日」とは、その日の1平方センチメートルあたりの花粉観測数が連続して1個以上になった最初の日をさし、実際には飛散開始日よりも前に少量の飛散は始まっている。敏感な患者はそれより前に発症するというが、現実にはかなりの率の患者が症状を呈しているという調査もあり、「飛散開始日」の意義に疑問を呈する見方もある。
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2007年02月05日

花粉症 年齢と地域差

年齢と地域差

スギ花粉症では、一般に30~50歳代の患者が多いといわれている。1995年の千葉県における成人の調査例では20~40代の男の発症率は60%を超え、女の発症率は70%を超えていた。感作率はいずれも70%を超えていた。

1997年の東京あきる野市においては、30~44歳の有病率が40%を超えている。

男女比は、小児期には男に多く、成人では女に多い傾向がある。

従来、花粉症は成人の病気といわれていたが、近年は発症年齢の低年齢化が進んでいる。ただし、小児の花粉症の症状は成人と多少異なり、さらに患児の保護者や医師に「発症するはずがない」との思い込みがあったため、臨床的には実際より発症率が低く見積もられていた可能性はある。

いずれにしろ、小児のうちから花粉症になると、花粉そのものの減少や自然治癒は期待できないため、長期にわたって症状に苦しむことが予想される。

こうした年齢別の統計から、年齢があがるほど治癒する率も上がるのではと考えられたこともあったが、近年における40歳代、50歳代の患者の追跡調査により、たとえば10年を経ても抗体値は下がらないのみならず、発症率の増加がみられることがわかっている。ただし、50歳代以降で新たに発症する率は小さく、さらに高齢になれば免疫機能そのものが弱るために、事実上治癒することもあるとは考えられている。

1998年の馬場らによる調査、2001年の奥田らによる調査によれば、スギ花粉症の有症率が高い地域は、東海地方(28.7%、奥田らによる。以下同)、南関東(23.6%)、北関東(21.0%)、近畿(20.3%)、北陸(17.4%)、四国(16.9%)、中国(16.4%)、甲信越(16.1%)などの順となっている。

このほか都道府県別の有症率調査なども行われており、こうした地域別有症率とその地域の花粉飛散量とは、相関係数0.88の高い関連がみられている。その他のいくつかの疫学調査でも、概ね飛散量が多いところほど発症率や感作率が高い事実が認められている。だが、ローカルなデータでは相関の低いものもあり、これについては花粉そのもののアレルゲン性(アレルゲンの含有量)が品種により80倍も異なることなどが関係しているかもしれないと考えられているが、詳しいことはわかっていない。

最近はスギがない沖縄県や北海道へ、俗に花粉疎開とも呼ばれる、花粉を避けるための短~中期の旅行に出かける患者も増えているという。旅行会社がそうしたツアーを売り出すことも行われており、ひとつの観光資源として誘致に名乗りをあげる地域もある。移住をした患者がいたことも報道された。医学的にみれば転地療養といえる。
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2007年02月04日

花粉症 患者数と医療費等

患者数と医療費等

現在、国民の1.5割以上が花粉症であるといわれ、近年では2割との数字もよくみかける。だが、大規模な疫学調査は実際には行われておらず、その実態は推測によるしかない。

1994年の花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の調査によれば、その患者はおよそ1800~2300万人と推定された。1998年の推計では、花粉症患者は人口の16%程度とされており、現在ではさらに増えていることが考えられる。

信頼性に問題があるため、あくまでも参考値ではあるが、2005年末~2006年にかけて行われた首都圏8都県市によるアンケートでは、花粉症と診断されている人が21%、自覚症状からそう思うという人が19%、すなわち花粉症患者は40%という数値が出されている。また、民間企業によるアンケートでは、16歳未満の3割が花粉症と考えられるという。

その他、病院への受診者の推移などから、1970年代に患者数は3~4倍に増加したとの報告や、最近10年で患者数が倍増したなど、さまざまなデータがある。しかし、1990年代以降の患者数の増加は顕著ではなく、今後もそう急激な増加はないだろうと考えられている。

使われる医療費は、1994年の推計では年間1200~1500億円とされた。1998年の調査では、有病率10%とした場合の年間医療費が2860億円、労働損失が年間650億円と推定された。

なお、民間調査機関の試算によれば、患者が花粉症グッズなどの対策に用いる費用(俗に花粉症特需といわれる)は639億円にのぼるが、シーズン中の外出などを控えるために、1~3月の個人消費が7549億円減少するという(ただし、これはスギ花粉の大飛散があった2005年の場合である)。
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2007年02月03日

花粉症の歴史 日本史

日本史

日本においては、1960年代に次々と報告されたブタクサカモガヤスギヨモギなどによるものが花粉症の始まりである。しかし、その正確な出現時期は判っていない。

たとえばスギ花粉症の発見者である斎藤洋三(当時は東京医科歯科大学所属)は、1963年にアレルギー症状を呈する患者を多く診察したのが花粉症に気づくきっかけとなったというが、過去の記録を調べ、毎年同時期に患者が急増することを確認している。また、1989年に65歳以上の耳鼻咽喉科医師に対してアンケートを行った結果、初めてスギ花粉症と思われる患者に接したのは1945年以前であるとの回答が4.7%あったなど、総合的にみてスギ花粉症の「発見」以前に患者に接していた医師は回答者の4分の1に達したとの調査がある。さらに、高齢の患者を調べたところ、戦前の1940年以前に発症したとみられる患者もいた。

1935年、1939年に空中花粉の測定が行われ、空中花粉数は少なくないが花粉症の原因となる花粉はきわめて少ないと報告された。戦後、進駐軍の軍医により調査がなされ、気候風土などの関係により、日本でのブタクサおよびイネ科花粉アレルゲンとして重要ではないと結論した報告が1948年になされた。これらにより、日本における花粉症の研究および患者の発見・報告等が遅れたという指摘がある(ちなみに、1939年の米国帰国者の症例報告では、当地において「バラヒーバー」と診断されたと記録されている。前述の「バラ熱」のことである)。

1960年後半からおよそ10年は帰化植物であるブタクサによる花粉症が多かったが、1970年代中頃からスギ花粉症患者が急増した。特に関東地方共通のできごととして1976年に第1回目の大飛散があり、その後1979年、1982年にもスギ花粉の大量飛散と患者の大量発症があり、全国的ではないにしろ、ほぼこの時期に社会問題として認知されるに至った。

原則的に自然治癒は期待できないため、毎年のように患者数は累積し、現在では花粉症といえばスギ花粉症のことだと思われるほどになっている。花粉症のうちのおよそ80%はスギ花粉症といわれ、新たな国民病とも呼ばれる。

なお、本邦初の花粉症の報告は、1960年の荒木によるブタクサ花粉症であり、次いで1964年の杉田・降矢によるカモガヤ花粉症、堀口・斎藤によるスギ花粉症、1965年の寺尾・信太によるイネ科花粉症、佐藤によるイタリアンライグラス(ネズミムギ)花粉症、1967年の我妻によるヨモギ花粉症などの順である(報告年は文献により多少異なるが、初例報告か完成度を高めた研究報告かなど、取りまとめる際の観点の違いによると思われる)。

2003年12月現在までに報告されている花粉症花粉喘息等も含む)は、一般的なものや職業性の特殊なものを含めて61種類となっている(1998年2月現在で80種類との説もある)。
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2007年02月02日

花粉症の歴史 世界史

世界史

古代エジプトにおいてハチアレルギー(アナフィラキシーショック)と思われる事例が記録されてはいるが、同じアレルギー疾患の一種である花粉症がいつ頃から出現していたかについては、花粉が肉眼で見ることができないこともあって明確には判っていない。紀元前500年ごろのヒポクラテスの著書『空気、水、場所について』の第三節にさまざまな風土病が述べられているが、季節と風に関係しており、体質が影響し、転地療養が効果的であるということから、現在でいうアレルギー(季節的アレルギー)の機序を考えてよさそうなもの、すなわち現在でいう花粉症もあるかもしれないとの考えもある。ローマ帝国時代の医師ガレヌス(紀元前130年~200年)も花粉症らしい疾患について述べており、紀元前100年ごろの中国の記録にも、春になると鼻水および鼻詰まりがよくあるとのことが示されているという。西暦1000年ごろのアラビアの医師によって、花粉症らしい疾患とその治療法が記録されているともいわれる。

より近代医学的な記録で最古のものは、1565年(一説には1533年)のイタリアの医師 Leonardo Botallus によるものとされる。「バラ熱(Rose cold または Rose fever)」と呼ばれる症状で、記録によれば、その患者はバラの花の香りをかぐとくしゃみかゆみ頭痛などの症状をおこすという。原則的にバラは花粉を飛散させないため、花粉症であるとはいいがたいが、現在でも Rose fever は「晩春から初夏の鼻炎」様の意味で Hay fever 同様に用いられることがある。すなわち、バラの花が咲くころに飛散する他の植物花粉による症状であった、あるいはそれも含まれていたことは否定できない。

真の花粉症の最初の臨床記録は、1819年にイギリスの John Bostock が、春・秋の症状、喘息流涙など、牧草の干し草と接触することで発症すると考えられていた Hay fever と呼ばれる夏風邪様症状について報告したものである。彼自身も長年にわたって症状に苦しめられたというが、有効な治療法は発見できなかったという。ちなみに、彼は最初これを夏季カタルと呼んだ。発熱(fever)は主要な症状ではないので、粘膜の炎症を示すカタルのほうが適切ではあった。この発表後、しばらくの間この症状は「Bostockのカタル」と呼ばれたといわれる(なお、 Hay fever は枯草熱と訳されているが、字義どおり受け取るのであれば、干し草熱のほうが適切であった。Hey とはイネ科の牧草 grass の干し草を指すからである)。そして1831年、同じくイギリスの J.Elliotson により、証明はなされなかったが花粉が原因であろうとの推定がなされた。

その後、イギリスの Charles H. Blackley によって、 Hay fever は気温の変化や花粉が発する刺激性のにおいや毒素などが原因であろうと考えられていた点などが、実験的に否定された。空中花粉の測定、誘発試験や皮膚試験など、現在でも通用する試験を行ってイネ科花粉症を実証し、遅発相反応にさえ言及した著書『枯草熱あるいは枯草喘息の病因の実験的研究』を1873年に著した。これにより Hay fever は Pollinosis (花粉症)と呼ばれるようになった( pollen は花粉のこと)。これらのことから、みずからも花粉症であった Blackley は花粉症の父と呼ばれている。しかし、アレルギーという概念が成立するには20世紀になるまで待たなければいけなかったため、この段階では花粉に過敏に反応する人とそうでない人がいるということのみしかわからなかった。

なお、北アメリカでブタクサが Hay fever の原因であると指摘した報告は1872年になされている。ブタクサは Hay ではないが、すでにその当時は現在でいう花粉症は Hay fever の名で定着していたと考えられる。
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2007年02月01日

花粉症とは

花粉症(かふんしょう、hay fever / pollen allergy / pollen disease, 医 pollinosis または pollenosis )とはI型アレルギー(いちがた-)に分類される疾患の一つであり、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされる発作性反復性のくしゃみ鼻水鼻詰まり目のかゆみなどの一連の症状が特徴的な症候群のことである。枯草熱(こそうねつ)ともいわれる。

そうした症状のうち、くしゃみ鼻水鼻づまりなどはアレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)の症状であり、花粉の飛散期に一致して症状がおこるため、季節性アレルギー性鼻炎(対:通年性アレルギー性鼻炎)に分類され、その代表的なものとなっている。目のかゆみ流涙などはアレルギー性結膜炎の症状であり、鼻炎同様に季節性アレルギー性結膜炎に分類される。

広義には花粉によるアレルギー症状すべてをさすこともあるが、一般的には上記のようにおよび症状を主訴とするものを指す。狭義では症状のみを指し、症状は結膜花粉症(または花粉性結膜炎)と呼ぶこともある。皮膚症状であれば花粉症皮膚炎(または花粉皮膚炎)、喘息であれば花粉喘息などと呼ぶことが多い。

現在の日本ではスギ花粉によるものが大多数であり、単に花粉症といった場合、スギ花粉症のことを指していることが多い。
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